この遺跡は、Roi-Et県のA.Suwanaphumにあります。
215号線を、Roi-Etから南下し、
途中202号線に分かれるT字交差点がありますが、
その北東側角にあります。
Suwanaphumと言う言葉は、
2006年9月にオープンしたバンコク国際空港の
名前にも使用されており(空港の名前は、
国王により命名されました。)、
黄金の土地と言う意味のようです。
遺跡は、クメールの寺院から、仏教の寺院への変遷を経て、
現代でも信仰を受けています。
寺院の西側の門から中に入ります。
西側は、主要国道215号線に面しており、
駐車場もあります。
門内には、こんな像がありました。
現代に新しく造られた物のようです。
牛に乗ってるので、シヴァ神かとも思っていましたが、
右手に輪宝(チャクラ)を持っており(左手にホラ貝)、
ヴィシュヌ神だと思います。
お寺の境内には、猿がたくさんいます。
西側から入って行くと、祠堂が見えてきます。
北側(左側)の祠堂は、
トタンの屋根が設置されており、
多くの信者がお参りし、祈りをささげています。
北側の祠堂の西側の地面には、
まぐさ石が置かれています。
そのまぐさ石が以下です。ガルーダに乗るヴィシュヌ神のレリーフです。
北側祠堂の東側には、
大蛇アナンタの上に横たわる
ヴィシュヌ神のレリーフがあります。
そのおへそから伸びる蓮の花の上には
ブラフマー神がいたのだと思いますが、
削り取られているようです。
更にヴィシュヌ神の上には、
ラーマヤナ物語の一場面で
猿王スグリーヴァと兄のヴァリーンの戦いの
レリーフがありました。
ラーマ王子がさらわれたシータ姫を探して
森の中へ入ると、猿王のスグリーヴァが、
兄猿のヴァリーンに猿王の座と、
妻を奪われて泣いていました。
ラーマ王子がスグリーヴァの味方になり、
スグリーヴァは王の座を取り戻します。
そして、今度はスグリーヴァは、
ラーマ王子を助ける事になります。
偽扉です。
カーラの上に座る神です。
祠堂の東側には、ナーガの像です。
胸には、法輪があります。
これもナーガです。
良く似ていますが、違うナーガです。
涅槃仏のレリーフです。
まぐさ石が転がっています。
涅槃仏のレリーフです。
そのまぐさ石のレリーフです。
遺跡を東側から見たところ。
東門の上には、まぐさ石があります。
そのまぐさ石。カーラの上に乗る神。
遺跡を南東から見たところ。