聖水を北に流す Part 1 / Phra That Narai Chengweng : 訪問日 23Jul2006







Phra That Nari Chengwengは、
Sakon Nakhon県にあります。
Sakon Nakhonから22号線を西に向かって進むと、
南に曲がる標識があります。

この遺跡の名にNaraiとありますが、
Naraiはヴィシュヌ(Vishnu)神を意味します。

この遺跡には、多くのレリーフが残っており、
楽しむ事ができました。


右写真は、西から見た祠堂です。








この写真は、東から見た祠堂です。




















これは東側の祠堂入口上の
まぐさ石で、
アイラーヴァタに乗った
インドラ神です。













これは、東入口を入ったところにある、
踊るシヴァ神のPediment(上部)です。

下部は、2頭のシンハと闘うクリシュナの
Lintelです。
















踊るシヴァ神の拡大写真です。
10から12本の手があります。

シヴァ神の右側には、
ガネーシャ(Ganesh/シヴァ神の息子で
象の頭と人の体を持ちます。)が、
楽器を演奏していると、
Michael Freeman著の
「Khmer Temples in Thailand
& Laos」中に記載がありますが、
一番右端がそれだと思います。






2頭のシンハと闘うクリシュナの
Lintelです。















祠堂南側のLintelです。
中央は人が象に乗って、
周りの人と一緒に行進している
ように見えます。

Michael Freeman著の
「Khmer Temples in Thailand
& Laos」中には、
ラーマヤナ物語の一場面ではと
記載が有ります。

私には、
どのシーンが良くわかりません。




西側のLintelだったと思います。

クリシュナがカーリア竜と
闘っています。













北側の破風(Pedimant)と
まぐさ石(Lintel)です。















その破風には、
横たわるヴィシュヌ神が
描かれています。
ヴィシュヌ神がアナンタ竜の上に
横たわっている構図のはずですが、
アナンタの頭はあっても
胴体が見えません?

臍から蓮が、その花の中から
ブラフマーが生まれようとしている
ところだと思います。






まぐさ石は、
一頭のシンハと闘うクリシュナです。















北側の基壇部に、
このような物があります。

最初見た時、亀の頭?と思いました。
ここは、Naraiとあるように
ヴィシュヌ神が祭られています。
よって、
乳海攪拌の大亀クールマの背中の上の
大マンダラ山とヴィシュヌ神の
イメージが沸いてきました。

しかし、
リンガに注ぐ聖水が北に向けて
排水されると読んだ事があり、
北側の偽扉の下には、穴があるはずです。

そこで、これは、リンガに注いだ聖水、神酒(ソーマ酒)を流す穴(Somasutra)であり、
その排水口に設置されたマカラと私は考えてます。

マカラは、魚の鱗、象の鼻を持ち、鰐に似た架空の海獣です。
通常、排水口に飾られています。
写真は、亀の頭に似ていますが、象の鼻は折れて無くなったのではと想像してます。

聞きがじりの知識からの想像で、真偽は不明です。



これは偽扉脇の修行者(聖仙)です。




















これはナーガです。




















右写真は、東北側から撮影した祠堂です。




















この遺跡の横の駐車場には、
こんな物が地面から、たくさん、
そそり立っていました。

何の虫だろう?ミミズ?
地面に穴を掘って掻き出した土だと思います。
















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