大きな壁の遺跡 / Prasat Khampaeng Yai : 訪問日 α?、24Jul2005、06Dec2009


この遺跡を訪問するのは、3度目である。
一番最初は、2000年だったが、HDが破損して写真のデータを失った。2度目は、2005年、最初の訪問時の写真を失った腹出たしさで、とにかく行った記録を残したかった。
3度目は、遺跡に興味を持ちだすと、この遺跡は、まぐさ石のレリーフが残っていた記憶があり、もっと細かく見ておけば良かったと言う思いから、再訪した。



この遺跡は、Sri Saket県のA.Uthumphon PhisaiのBan Khampaengにある。

遺跡の名前のKhampaengは壁、Yaiは大きいと言う意味。
よってKhampaeng Yaiは、大きな外壁を持つ遺跡と言う名前。

以下は、遺跡の説明書き。

















この遺跡は、南北に並んだ3つの祠堂、加えて南側の祠堂の後ろ(西側)に、もう一つの小さな祠堂、更に、3つの
祠堂の東側の2つの経蔵から成る。
東塔門の内部には、碑文が残っており、11世紀にシヴァ神を祀ったヒンドゥー教寺院(Baphuon様式)として建立
された事が判明している。しかし、13世紀には、大乗仏教の寺院に変遷している。
そして、現在は、上座仏教寺院の敷地内に、この遺跡がある。






遺跡を、北東から見たところ。



















■東塔門

写真の左端は、東塔門。


















東塔門を、東正面から見たところ。


















東塔門の内部のまぐさ石。
















その拡大写真。

2人の人物が、棒のような物を振り上げて、戦っているように見える。

何の場面かは、私にはわからない。












東塔門の内部には碑文が残っている。
この碑文には、11世紀にシヴァ神を祀ったヒンドゥー教寺院として建立された事が記載されているらしい。




















東塔門の南側入口のまぐさ石。
西から見たところ。















その拡大写真。


















■主祠堂

東塔門を抜けると正面に、3基の祠堂が見える。


















主祠堂を中心に3基の祠堂を、北東から見たところ。


















主祠堂の東入口前。
柱の跡のホゾ穴のような穴が開いている。





















 
主祠堂の東入口横の飾り柱(Pillarster)。























主祠堂の東入口上部の破風。
















その拡大写真。


これは、
踊るシヴァ神 
のレリーフだ。

















主祠堂の東入口を入ると、主祠堂の房室になっており、
その先に主祠堂その物への入口がある。
その上のまぐさ石。















その拡大写真。
象に乗るインドラ神のレリーフだ。但し、悲しい事にインドラ神の顔は削り取られている。

























主祠堂内部。
基本はレンガでできているが、ところどころに砂岩が使用されている。
この修復は正しいのだろうか?





















 これは、主祠堂の北入口(偽扉)横の飾り柱(Pillarster)。






















北側のまぐさ石。

















その拡大写真。
右側の方は、弓を持って狩猟している人のようにも見える。中央左よりには、両手に動物?を持った女性?
レリーフは、磨滅して見えにくいのが残念だ。
何の場面か非常に興味深い。

 





















そのまぐさ石の上の破風。

















その拡大写真。
これは、ゴーヴァルダナ山を持ち上げるクリシュナのレリーフ。

 



















 
主祠堂西側の偽扉。






















 
その偽扉上部のまぐさ石。

















その拡大写真。
このレリーフも磨滅が激しい。
左寄りには、追いかけっこしている人?中央には木?その下には2匹の猿?
何の場面か興味深い。

 























主祠堂南側のまぐさ石。
















その拡大写真。
ラーマヤナ物語で、白猿ハヌマーンが悪魔ラーバナに囚われたシータ姫を探しに、ランカ島へ渡り、シータ姫を探しだす。その時、疑うシータ姫にラーマ王子の指輪を差し出し、ラーマ王子の使いを証明する場面のように見える。
中央、右がシーター姫?左が白猿ハヌマーン?


 























 そのまぐさ石上部の破風。

















その拡大写真
聖牛ナンディンに乗るシヴァ神とウマー

 




















■北祠堂

主祠堂(左側)、北祠堂(中央)、北東の経蔵(右端)を、南東から
見たところ。

















北側祠堂の内部。

 





















その北側祠堂のまぐさ石。
















その拡大写真。

 





















■南祠堂

南側祠堂のまぐさ石。
















その拡大写真。
北祠堂も、南祠堂も、まぐさ石のレリーフは、同じモチーフだ。

 




















■南東の経蔵

東塔門から南東の経蔵を見たところ。
経蔵の西側の入口は偽扉になっている。

















南東の経蔵を西側から見たところ。


















その西側の入口上部のまぐさ石。

















その拡大写真。
象が聖水を降り注ぎ身を清めているヴィシュヌ神の妻ラクシュミーのようにも見える。
但し、胸のふくらみが無いようにも見えるので、定かではない。
同じような構図のレリーフは、ガンボジアのBanteay Sreiや、タイのKhon KaenのPuai Noiにもある。























経蔵の入口を入ると、房室になっており、その奥が経蔵になっている。その入口上部のまぐさ石。
















その拡大写真。
レリーフは、聖牛ナンディンに乗るシヴァ神とウマー である。
主祠堂の南面の破風 にも、同じモチーフのレリーフがある。

 




















■北東の経蔵

東塔門から北東の経蔵を見たところ。

















 
北東の経蔵を西側から見たところ。


















 北東経蔵の西側入口のまぐさ石。

















その拡大写真。
馬と闘うクリシュナ。

 





















 
西側入口を入ると経蔵の房室があり、その奥が経蔵だ。
その経蔵へ入る入口の上部のまぐさ石。
















その拡大写真。
これは、アナンタ竜の上に横たわるヴィシュヌ神
アナンタ竜の多頭の付け根が、丸く太く描かれているのが面白い。

 




















■周壁

遺跡の南側周壁。


















南側の塔門。内側から見たところ。
門と書いたが、本当に外に通じる門だったかどうか、
記憶が定かでない。

















周壁は、回廊になっている。
外に向かって、長方形の砂岩でできた窓が残っている。



















■南祠堂の裏側(西側)の小祠堂

南祠堂の裏側には、小祠堂があった。
ちなみに、北祠堂の裏には、祠堂は無い。
南祠堂の裏側にだけ、祠堂があるのも、かなり変則的と思う。
後から追加する予定だったのかどうか定かでない。
(でも完成を記した碑文があるのではあるが。)















■遺跡の全景

主祠堂を中心に3基の祠堂を南西から見たところ。



















3基の祠堂を北西から見たところ。


















周壁の外、北西から遺跡全体を見たところ。
北側、西側の周壁は、ほとんど無くなっている。

















周壁の外、南西から遺跡を見たところ。


















周壁の外、南東から遺跡を見たところ。



















大きな壁の遺跡 / Prasat Khampaeng Yai : 訪問日 24Jul2005



 
この遺跡は、Sri Saket県のA.Uthumphon Phisaiの
Ban Khampaengにある。

遺跡の外観。
Khampaengは壁、Yaiは大きいと言う意味。
よってKhampaeng Yaiは、
大きな外壁を持つ遺跡と言う名前。

































この遺跡は、5其の祠堂と、2基の経蔵を持つ遺跡。

右写真は、中央祠堂。
まぐさ石には、レリーフは無い。
しかし、破風には、レリーフがあるが、摩耗が激しい。









以下の写真は、中央祠堂の破風。
摩耗が激しいが、踊るシヴァ神がモチーフのようだ。
頭は、良く見えないが、多くの手と、ガニ股の足の形が見える。




























中央祠堂の入口を中に入り、見上げたところに、
更にもうひとつ、まぐさ石があった。









そのまぐさ石の拡大写真が以下。
アイラーヴァタに乗るインドラ神がモチーフだ。


























中央祠堂の北側。

















そのまぐさ石。
かなり磨滅しており、何のモチーフか判然としない。





















中央祠堂北側の破風。ゴーヴァルダナ山を持ち上げるクリシュナ?




















北側の経蔵のまぐさ石。

経蔵の中にも、もうひとつ、
まぐさ石が見える。
大蛇アナンタに横たわる
ヴィシュヌ神。
頭を右側にしてレイアウトされているのは、めずらしいと思う。

















北側の経蔵の入口上のまぐさ石は、馬と闘うクリシュナ。















南側の経蔵。





その入口上のまぐさ石。
「KHMER TEMPLES IN THAILAND & LAOS」の本の中には、両側に象を配した神と説明があった。
象が聖水を降り注ぎ身を清めているヴィシュヌ神の妻ラクシュミーのようにも見える。
但し、胸のふくらみが無いように見えるので、
ラクシュミーでは無いのかもしれない。



























南側の経蔵の入口を入ったところにあるまぐさ石。

















牡牛ナンディンに乗るシヴァ神と、その妻ウマーの
レリーフだ。
















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