核や武力を持たなくても維持できる真の平和を願っていますが、
一方で、武力で他国を侵略しようとする国が存在する事は、残念でなりません。
そして、国際法、人権を無視して他国へ攻め込む無法国家が存在する事実を考えると、
自分の身は自分で守らなければ、理不尽にも自国を蹂躙される可能性も考えられます。
一方、核または武力による抑止は、幻想でしかなく、真の平和にはなり得ないと言う考えがあります。
いろいろな意見があるかもしれませんが、
核の抑止力を持たず、真の平和に向け努力する事が広島の願いです。
スペインの海を守り、国際秩序を守る活動を行っている
スペイン海軍のイージス艦「メンデス・ヌニェス」が
海上自衛隊の横須賀基地に続き、呉基地へ寄港しました。
スペインの軍艦が日本を訪れるのは131年ぶりと言う事です。
呉基地では、一般公開が行われ、行って来ました。
JR呉線で、呉駅へ向かいます。
そのJR呉駅を見たところ。
その呉駅前から、
広電バス 呉倉橋島線に乗って
昭和埠頭前へ向かいます。
昭和埠頭前のバス停で下りて、
呉基地 係留堀地区 正門へ向かいます。
その途中に、Dバースへ係留中の
輸送艦「くにさき」が見えます。
進んで行くと、
呉基地 係留堀地区 正門があります。
この門に向かって左側には、
「メンデス・ヌニェス」の公開時間を待つ
人達の行列が、
潜水艦を見る事ができる公園
「アレイからすこじま」へ向けできています。
「アレイからすこじま」から海を見ると、
左側に潜水艦桟橋のSバースが
海に向け伸びており、
黑い潜水艦が係留されているのが見えます。
Sバースに係留されている潜水艦です。
4艇が係留されています。
その潜水艦と桟橋を挟んで反対側には、
潜水艦救難艦「ちはや」(ASR403)が見えます。
そのSバースと海を隔てた北側には、
Fバース、その東側に臨海陸地部岸壁が
あります。
中央の大きな艦船は、護衛艦「かが」です。
「メンデス・ヌニェス」の公開へ参加する人達の
行列が動き出します。
行列に並んで、先ほど通って来た
正門へ向け進みます。
途中、在日米軍地域への入口があります。
在日米軍地域への入口を過ぎ進んで行くと、
正門があり、正門を入って右へ、北へ進みます。
正面には、
IHIやジャパンマリンユナイテッドの工場が
見えます。
正門から北へ進んで行くと、
Dバースへ突き当り、西へ進みます。
このDバースが、昭和埠頭に当たります。
Dバースには、
輸送艦「くにさき」が係留されています。
その輸送艦「くにさき」です。
Dバースに沿って、西へ進んで行くと、
Eバースがあります。
Eバースへ係留中の艦艇は、
2025年3月に退役したばかりの
練習艦「はたかぜ」です。
船首横の艦番は消されています。
Eバースを進んで行くと、
左側に火気厳禁と書かれた船が見えます。
油船YOT 01です。
いわゆる艦艇の燃料を輸送する
タンカーです。
その油船YOT01の向こうに
背の高いフリゲート艦が見えます。
このフリゲート艦が、
この日、公開される「メンデス・ヌニェス」です。
Eバースを挟んで、油船YOT 01の反対側は
退役したばかりの練習艦「はたかぜ」で、
その向こうには、
輸送艦「くにさき」が見えます。
Eバースを西へ進んで行くと、
この日、公開されるスペインのイージス艦、
「メンデス・ヌニェス」が係留されています。
Eバースの南の桟橋、Fバースには、
護衛艦「かが」(DDH184)が係留されています。
この護衛艦「かが」は、
ヘリコプター搭載護衛艦として
建造されましたが、
2024年に、F35戦闘機を搭載可能ととする
改修工事が完了しています。
スペインのイージス艦、「メンデス・ヌニェス」です。
イージス艦とは、
アメリカが開発した
イージスシステム(Aegis Weapon System, AWS)を備え、
探知距離約500kmで、200以上の目標を同時に追尾し、
その中から10以上を同時に攻撃する事を可能とした
世界最高水準の防御性能を持つ艦艇です。
ちなみに、イージスは、
ギリシャ神話で、最高神のゼウスが、
娘のアテナイに与えた盾のアイギス(Aegis)に由来します。
公開される「メンデス・ヌニェス」へ向け
進みます。
右は、海上自衛隊の護衛艦「によど」です。
Eバースを西へ向け進みます。
左が、「メンデス・ヌニェス」で、
右が、護衛艦「によど」です。
「メンデス・ヌニェス」です。
護衛艦「によど」です。
Eバースを西へ進みながら、
東をふり返ったところ。
左が退役したばかりの練習艦「はたかぜ」で、
右が油船YOT 01です。
「メンデス・ヌニェス」の前部です。
甲板上に、
主砲のMk45 Mod2 54口径5インチ砲が
見えます。
「メンデス・ヌニェス」に近づいて行きます。
船橋の上部、マストには、
イージスシステムの要となる
八角形の形の多機能レーダーAN/SPY-1Dが見えます。
その隣の護衛艦「によど」です。
「によど」の外観は、
対艦ミサイルなどに探知されにくい
ステルス性を考慮した凹凸の無い形状を備え、
かつ、低視認性の灰色をしています。
「メンデス・ヌニェス」の
多機能レーダーAN/SPY-1Dが装備された
マストを見上げたところ。
護衛艦「によど」のマストです。
従来の艦船のマストは、
レーダーやアンテナがむき出しでしたが、
全てのセンサーをマストの内部に格納し、
ステルスマストになっています。
「メンデス・ヌニェス」のマストを、
後方から仰ぎ見たところ。
八角形の多機能レーダーAN/SPY-1Dが見えます。
「メンデス・ヌニェス」のマストです。
「メンデス・ヌニェス」の舷側です。
「メンデス・ヌニェス」の舷側から見える
4本の筒は、
艦対艦ミサイル「HARPOON」発射管です。
「メンデス・ヌニェス」の舷側を
後方から前を向いて見たところ。
右端の白いテントで、
公開へ参加する人の本人確認と、
持ち物検査をします。
本人確認、持ち物検査を終え、
乗船の列へ並びなおします。
乗船は、30人一組になって、
船尾に設けられたタラップから
乗船します。
タラップの手摺には、
「F 104 MENDEZ NUNEZ」と垂れ幕が
掲げられています。
乗船のタラップへ向け進みながら、
ふり返って見たところ。
白いテントで、
本人確認と持ち物検査をしています。
「メンデス・ヌニェス」です。
「MENDEZ NUNEZ」の
オーナメントプレートが見えます。
隣の護衛艦「によど」です。
30人一組で乗船する為、
前の30人が進むのを待っているところ。
順番が来るのを待ちながら、
「メンデス・ヌニェス」をふり返って見たところ。
乗船の順番が来て、
「メンデス・ヌニェス」への
タラップを上りながら、
Eバースできた乗船待ちする人達の
長い行列を見たところ。
左が、護衛艦「によど」で、
右が、「メンデス・ヌニェス」です。
「メンデス・ヌニェス」に乗船したところ。
後部甲板は、
ヘリコプターの発着ができる
飛行甲板になってます。
「メンデス・ヌニェス」の後部甲板から、
南、Fバースに係留中の護衛艦「かが」を
見たところ。
護衛艦「かが」の
飛行甲板から上に飛び出た上部構造
を見たところ。
Fバースの西の先には、江田島が見えます。
左の端は、護衛艦「かが」の後部です。
「メンデス・ヌニェス」の
ヘリコプター用の飛行甲板です。
そして、「メンデス・ヌニェス」の艦内へ入ります。
艦内に入ると、このハッチの中は、
トーピードウランチャー(Torpedo Launcher)と
説明がありました。
2連装短魚雷発射管があるようですが、
この部屋の外側は、厚い鋼板に覆われており、
どこから魚雷を発射するのか?、上の甲板から?
中が見えないので、想像できていません。
その先には、
赤い赤十字のマークとHOSPITALの文字が見えます。
そのHOSPITALと書かれた部屋の中です。
Officer’s Roomです。
士官、将校が休憩、待機する部屋です。
通路には、プラーク(銘板)が
掲げられています。
これらのプラークには、
「ROYAL MALAYSIAN NAVY」とか、
「IRON DUKE」と言う文字が見えます。
通路にあった水飲み場です。
艦内の通路を抜けて前部甲板に出ます。
ふり返って、艦橋の上に聳えるマストを見上げたところ。
前部甲板の上、艦橋のすぐ下には、
Mk41 VLS(Vertical Launcher System)が
装備されています。
そのVLSの前側には、主砲が見えます。
Mk48 VLS(Vertical Launcher System)(48セル)です。
SAM STANDARDミサイルや、
Evolved Sea Sparrowミサイルを発射できます。
VLSから船首に向けて進みます。
左は、主砲のMk45 Mod2 54口径5インチ砲です。
船首近くへ歩いて行き、
艦橋、マストをふり返ったところ。
中央、右よりは、
主砲のMk45 Mod2 54口径5インチ砲です。
船首から艦橋、マストをふり返ったところ。
船首から艦橋、マストをふり返ったところ。
船首から前方、東を見たところ。
艦内へ戻り、艦橋へ上がります。
計器類を見ながら、艦橋の中を回ります。
艦橋の中です。
艦橋の窓から外を見たところ。
Eバースを見渡せます。
艦橋の右舷側の席は、
艦長席です。
その前の窓から、外を見たところ。
艦橋横のウィングへ出て、マストを見上げたところ。
すぐ頭の上に、多機能レーダーAN/SPY-1Dがあります。
カバーで覆われており、
中を見る事はできませんが、
20口径マシンガンと思います。
チャフランチャー(Chaff Launcher)です。
Chaffとは、もみがらの事で、
穀物に見せかけたまがいものと言う意味があります。
チャフランチャーは、レーダーによる探知を妨害する為に、
電波を反射する物体を空中に散布する発射装置です。
別の角度からチャフランチャーを見たところ。
隣に護衛艦「かが」が見えます。
下の甲板から伸びる
艦対艦ミサイル「HARPOON」4連装発射管です。
中央、右よりに、救命艇が見えます。
その甲板へ下りて、
艦対艦ミサイル「HARPOON」4連装発射管を見たところ。
その後部、両舷に救命艇が装備されています。
救命艇の横から、マストを見上げたところ。
艦内に入り、後部の飛行甲板へ向かいます。
運動不足解消の為のエアロバイクがあります。
艦内の通路を抜けて、飛行甲板へ出ました。
飛行甲板の前側は、
スペイン国旗が掲げられており、
その奥は見れませんが、
ヘリコプター等の整備場になっているのかも
しれません。
飛行甲板から、護衛艦「かが」を見たころ。
護衛艦「かが」は、
ヘリコプター搭載護衛艦として建造されましたが
現在は、F35戦闘機を搭載可能ととする
改修工事を終えています。
見るからに巨大な船体をしています。
「メンデス・ヌニェス」の飛行甲板です。
この飛行甲板は、SH-60B Seahawkを1台
搭載可能です。
見学を終え、タラップへ向かいながら、
護衛艦「によど」を見たところ。
Eバースには、「メンデス・ヌニェス」への
乗船待ちの行列が続いています。
「メンデス・ヌニェス」とEバースの間には、
接舷用の空気式防舷材が見えます。
「メンデス・ヌニェス」を下船し、
護衛艦「によど」に近寄って見たところ。
Eバースを東へ戻ります。
左が退役したばかりの練習艦「はたかぜ」で、
右が油船YOT 01です。
Eバースを東へ戻りながら、ふり返って
護衛艦「によど」を見たところ。
その護衛艦「によど」の反対側は、
「メンデス・ヌニェス」です。
Eバースの南側のDバースに係留中の
ヘリコプター搭載護衛艦「かが」です。
名目はヘリコプター搭載護衛艦ですが、
実質は、空母になってます。
Eバースを戻って行くと、
その先にDバースがあります。
Dバースには、輸送艦「くにさき」が
係留されています。
Dバースに係留されている
輸送艦「くにさき」です。
Dバースを東の端まで歩き
輸送艦「くにさき」を、船首側から見たところ。
Dバースの向こう側には、
HIやジャパンマリンユナイテッドの工場が
見えます。
呉基地 係留堀地区 正門を出て、南へ
再び「アレイからすこじま」へ行ってみます。
「アレイからすこじま」へ向かう途中、
在日米軍地域への門の前を過ぎて行きます。
在日米軍地域を過ぎて進むと、
道を隔てて反対側に
海上自衛隊 呉潜水艦基地隊があります。
呉潜水艦基地隊前の海には、
潜水艦桟橋のSバースが伸びています。
左がSバースで、
右がFバース、臨海陸地部岸壁です。
中央から右にかけて、臨海陸地部です。
中央辺りの大きな艦船は、
護衛艦「かが」です。
中央の大きな艦船は、
Fバースへ係留中の護衛艦「かが」です。
その手前、臨海陸地部岸壁には
潜水艦が見えます。
海岸に沿って、
「アレイからすこじま」と言う
公園になっており、
その公園を南へ進みます。
途中、Sバースへの入口があります。
潜水艦桟橋のSバースが、
途中、鍵型に折れ曲がりながら、
西へ伸びています。
その鍵の字に折れ曲がりながら、
西へ伸びるSバースです。
折れ曲がって、そして、
Sバースが西へ伸びています。
Sバースの両側には、
潜水艦が係留されています。
少し進むと、古い桟橋が残ってます。
この桟橋の上には、
切石に打たれた繋ぎ止め金具が、
一部残ってます。
Sバースが、なぜ鍵型に折れ曲がっているのか、
不思議に思ってましたが、
この古い桟橋を残す為に
鍵型に折れ曲がっているのかもしれません。
海と道を挟んだ反対側には、
明治30年に建設された
呉海軍工廠の「れんが倉庫」が残ってます。
現在は、呉貿倉庫運酒(株)の倉庫業や
付随する業務に活用されています。
古い桟橋の少し先に
「アレイからすこじま」の説明があります。
その「アレイからすこじま」の説明です。
「アレイ」は、英語で路地を意味し、
「からすこじま」は、大正時代に海軍工廠拡張工事で消失した「烏小島」に由来します。
海に突き出たテラスから、
潜水艦を眺める事ができます。
「アレイからすこじま」の中を、
海岸に沿って南へ進みます。
Sバースを見たところ。
「アレイからすこじま」の南の端には、
明治34年に設置された
魚雷積載用クレーンがあります。
その魚雷積載用クレーンです。
魚雷積載用クレーンの前にあった
説明です。
魚雷積載用クレーンの前から、
Sバースを見たところ。
中央の係留中の潜水艦の横には
YO 45の艦番の油船が見えます。
「アレイからすこじま」を南の端まで歩いて
海と反対側を見たところ。
煉瓦ではありませんが、
古そうな赤い建物があります。
海岸へ出て、北側、呉基地方向を見たところ。
旧呉海軍工廠の「れんが倉庫」です。
旧呉海軍工廠の「れんが倉庫」です。
Sバースを見ると、
係留中の潜水艦や、油船YO 45が
大きく見えます。
「アレイからすこじま」の中にあった砲身です。
「アレイからすこじま」から見た
「れんが倉庫」です。
貿易倉庫前から、広電バスへ乗って
呉駅前に戻ります。
次は、呉駅の南側、
「大和ミュージアム」(リニューアル工事中)や
「てつのくじら館」のあるエリアへ
向かいます。
但し、朝から二時間以上、
酷暑の中、立ち続けてきたので、
外から見るのみです。
中央は、「てつのくじら館」です。
「大和ミュージアム」の西側には、
旧呉海軍工廠 大型旋盤展示場があります。
黄色と赤の潜水艇は、
「大和ミュージアム」の屋外に展示されている
潜水調査船「しんかい」です。
その「しんかい」の奥に見える建物は、
リニューアル工事中の
「大和ミュージアム」です。
潜水調査船「しんかい」の横にあった
SEASIDE CAFE BEACONです。
ここで昼食をとります。
注文した
呉海自カレー「護衛艦さみだれカレー」です。
呉海自カレーは、海上自衛隊 呉基地で、
毎週金曜日の昼食に食べられているカレーを、
各艦艇毎に異なるレシピを教わって、
呉市内の飲食店で提供していると言う事です。
昼食を食べ終わって、
「大和ミュージアム」の前、南側の海岸へ
出たところ。
大和波止場と呼ぶ公園の中にある
艦橋展望台です。
その艦橋展望台から北東を見ると、
潜水調査船「しんかい」、
その向こうには「てつのくじら館」が
見えます。
艦橋展望台から南西を見ると、大和波止場です。
この大和波止場は、
大和の艦橋から前甲板の左半分を実寸大で
イメージできるようになってます。
大和波止場を歩きながら、南東を見ると、
ジャパンマリンユナイテッドの工場に
「JMU 大和のふるさと」の文字が見えます。
「JMU 大和のふるさと」の文字が
掲げられた工場で
戦艦「大和」が造られました。
その工場の横、右側に
護衛艦「さみだれ」(DD-106)が、
ドッグに入っているのが見えます。
昼食に食べた呉海自カレーは、
この護衛艦「さみだれ」のカレーのレシピで
つくられているようです。
大和波止場の先端に向けて進んで行きます。
海岸に、戦艦大和の主錨のレプリカがあります。
大和波止場、戦艦大和の船首から、
海を隔てて、
海上自衛隊のEバース辺りを見たところ。
Eバースへ係留中の護衛艦「によど」、
スペインのフリゲート艦「メンデス・ヌニェス」、
Fバースへ係留中の護衛艦「かが」が
重なって見えます。
「によど」、「メンデス・ヌニェス」、「かが」を
見たところ。
大和波止場、戦艦大和の船首から、
引き返しながら、
「大和ミュージアム」、「てつのくじら館」、
更にその向こうに「ゆめタウン」を
見たところ。
酷暑の夏の日中に、屋外を歩くと、
体にこたえます。
JR呉線に乗って、早々に引き上げました。