壬生の花田植: 03Jun2017



世界無形文化遺産に登録されている
壬生の花田植を見に行って来ました。

広島バスセンターから高速バスに乗り、
千代田インターチェンジで下車します。

下車して、中国縦貫道の千代田インターチェンジを
見たところ。

屋根に大きな太鼓が載った建物は、
道の駅「舞ロードIC千代田」です。





花田植の開始は、お昼の二時からで、少し早いけど、
花田植の会場へ向かいます。

道の駅の前を東へ向かい、志路原川を渡ります。


















途中の田んぼは、既に田植えを終えており、
田んぼの中をのぞくと、さっと動く生き物がいる。




















オタマジャクシだ。















オタマジャクシ。















たくさんいます。






















オタマジャクシと違う生き物が…。

後で調べてみると、ガムシの幼虫のようです。













花田植の会場へ到着です。

会場の設営準備中でした。

時間があるので、壬生商店街や、壬生神社へ
行って見る事に。










アマガエルがいました。















こちらはツチガエルです。















壬生商店街へ向かいます。






















壬生商店街の一角に、子牛がいました。

花田植で代掻きをするのは、役牛ですが、
これは乳牛のようです。












徐々に、観光客が増えてます。















壬生商店街を抜け、壬生神社へ到着です。






















飾牛(準備)待機所とあります。






















神社の境内では、飾り牛の飾り付けが行われて
ました。














飾り牛。






















飾り牛。















飾り牛。




















たくさんの飾り牛が並んでます。















飾り牛の顔。

大きな目と目が合います。













飾り牛。

昔は、農作業に使われていましたが、
現在は、機械化が進み、使われなくなって
いるようです。

畜産農家の有志による「飾り牛保存会」により
飼育されている牛達と言う事です。








飾り付けられた飾り牛。

背中に乗せられた鞍は、仕事用とは異なり、
花鞍(飾り鞍)と呼ばれている。



















飾り牛が、たくさん並んでいる。















この牛は、これから飾り付けが始まるようだ。















神社へお参りに向かう。






















階段を登って行きます。















狛犬。















壬生神社。















壬生神社へお参りし、
壬生神社の裏手にある城山へ向かいます。














この城山には、鎌倉時代に山県氏によって
築かれた壬生城、別名、高峰場があった。

今は、いこいの森として公園化されている。

城山へ上りながら、三の丸跡の東屋を見たところ。










三の丸跡の東屋。















その東屋から南を見たところ。















南東を見たところ。















三の丸跡の東屋。






















三の丸跡から、城山の頂上、本丸方向を
見たところ。














次は二の丸跡へ。

二の丸跡の東屋の横から、城山の頂上を
見たところ。

城山の頂上には、国旗が立っている。










二の丸跡から南を見たところ。















二の丸跡の東屋。















別の東屋もある。















二の丸跡の西側には、小さな社、
多聞神社がある。














城山の頂上、本丸跡。

頂上には、高峰神社(左端)がある。













城山の頂上から南を見たところ。

写真中央を横切る志路原川沿いに
花田植の会場となる水をはった田んぼが
見えます。











城山の頂上から東を見たところ。















城山の頂上から北東を見たところ。

可愛川(江の川)が北から南へ流れている。













城山の頂上から南西を見たところ。

この辺りは、毛利元就の初陣戦、有田合戦が
あった古戦場である。












その有田合戦の説明文。




























城山を下りて、再び、壬生神社境内にある飾牛(準備)待機所へ
向かう。





















城山へ登る前に、飾り付けが始まっていた牛の
飾り付けが終わっていた。














飾り牛。















飾り牛。















飾り牛。






















飾り牛。















飾り牛。















道行の始まる時間になったので、壬生商店街へ
戻ります。


壬生小学校の生徒達による子ども田楽団が
やってきました。










壬生商店街からは、先ほど登った城山が
見えます。














壬生商店街へやって来た子ども田楽団。






















壬生商店街へやって来た子ども田楽団。















整列して、子ども田楽が始まります。















田楽の指揮をとるサンバイ。

手に持つのは煤竹を割ったササラ。













子ども田楽が始まりました。

太鼓を持つ囃子方も、バチを投げ上げたりと、
本格的です。












太鼓を持つ囃子方。






















サンバイがササラを擦り、田楽の指揮を
とります。














田楽が一通り披露され、別の場所へ移動します。















笛を吹く囃子方。






















手前は、手作りの苗を持つ早乙女さん達。

その向こうは、小太鼓を持つ囃子方。













子ども田楽団。















次の演技場所へ移動します。















次の演技場所で整列します。






















田楽が始まりました。

苗を植える早乙女さん達。




















早乙女は、田植え歌を歌い苗を植える女性を指します。






















苗を植える姿が堂に入ってます。






















早乙女さん達の後ろでは、囃子方が、大太鼓、小太鼓、
手打鉦(てうちがね)、笛で囃します。





















左から右へと苗を植えて行きます。






















子供達とは言え、この姿勢で苗を植えるのは大変だと思います。
みんな頑張ってます。





















後列の囃子方も頑張ってます。















大太鼓のバチを振り上げ、上体を前後左右に
くねらせる様は、大人顔負けです。














カラフルな房が付いた手打鉦(てうちがね)も
見えます。














子供達に、田楽が伝承されていると思うと
嬉しくなります。














子ども田楽が終わり、整列します。






















すばらしいできでした。
ありがとう。














子ども田楽団は次の演技披露の為、
列を組んで花田植え会場へ向かいます。














私は壬生商店街に残り、次の道行の上演が
始まるのを待ちます。

次の道行の本地の花笠踊りの保存会の方々が
やって来ました。











先頭は鉦を持ち、次に笛が、そして、花笠を付けた
踊り子が続きます。














花笠を付けた踊り子の列。















踊りが始まりました。

この踊り子は、実は男性です。

天正年間、毛利元就の次男、吉川元春が、
伯耆の国、南条元続の居城を攻略した際に、
顔を隠し花笠を付けた兵士を城内へ送り込み、
功を奏したのに始まります。

風に揺れる花笠、地面に映る影、風情があります。






本地の花笠踊り。
別名、南条踊、または、豊年踊とも呼ばれて
います。













花笠は、約1.5mの竹籤に和紙の花を
飾っています。














特徴ある花笠と、ゆったりとした舞風は、
この地方の特徴として評価されています。














そして、広島県の無形民俗文化財の指定を
受けてます














花笠が踊りに合せて、揺れ動きます。















揺れ動く花笠。















揺れ動く花笠。















本地の花笠踊り。















本地の花笠踊り。















本地の花笠踊り。















本地の花笠踊り。















本地の花笠踊り。















本地の花笠踊り。















本地の花笠踊り。















本地の花笠踊り。















花笠。















本地花笠踊保存会の幟。






















次の道行上演場所へ移動します。






















 次の道行上演場所へ移動中。






















先頭は、鉦を持っています。






















 次の道行上演場所で踊りが始まりました。














鉦と笛に合せ踊ります。
 















花笠。






















鉦と笛に合せ踊ります。















本地の花笠踊り。






















本地の花笠踊り。















本地の花笠踊り。















本地の花笠踊り。






















本地の花笠踊り。






















本地花笠踊保存会の皆さんは、
次の演技披露の為、花田植え会場へ向かいます。














次は、花田植えに登場する飾り牛の道行が始まるのを待ちます。
飾り牛の道行が始まるまで、壬生商店街にある花田植資料展示場へ寄って見ます。

2011年の世界無形文化遺産登録関係の展示。



















世界無形文化遺産登録認定書。




















飾り牛の飾り用具の説明。





























飾り牛の道行が始まりました。
 





















先頭の飾り牛、主牛(おもうじ)がやって来ました。






















その主牛(おもうじ)。

一昔前までは、屈強な雄牛が、主牛(おもうじ)を務めていましたが、
最近は体格の良い雌牛が務めるようになりました。


















次の飾り牛。

ゼッケンがついてます。













次々と飾り牛がやって来ます。






















飾り牛。






















この牛は、歩くのが嫌そうな雰囲気です。















止まってしまいました。

花鞍や、幟、造花等の重量を合わせた総重量は、20〜30kgに
なるとの事。

炎天下、照り返しが強い、そして、不慣れなアスファルトの道を
重量物を背負って歩くのは大変です。
















止まってしまった飾り牛。

止まったり、歩いたり、ゆっくり歩を進めて行きます。













次の飾り牛がやって来ました。






















飾り牛の長い行列ができてます。






















飾られた飾り牛を、近くで見ると、迫力があります。















 飾り牛。















睨まれた。















 ゆっくりと進む飾り牛。






















 飾り牛。






















  飾り牛。






















飾り牛。






















 飾り牛。






















 飾り牛。















飾り牛の後ろ姿。
 





















 飾り牛。















 飾り牛。






















飾り牛。
 
牛追いの方は、ミノを見につけている。













行列が続きます。






















飾り牛の道行の次は、壬生田楽団です。






















 壬生田楽団。















整列し田楽が始まります。















 田楽。















早乙女さん達が、囃しに合わせ田植歌を歌い
苗を植えます。














最前列は、苗を植える早乙女さん達。

但し、ここは田んぼではなく、アスファルトの道
なので、苗を植える格好だけですが…。












早乙女さん達の息は、ぴったりと合ってます。















早乙女さん達。















早乙女さん達の後ろには、大太鼓が列を組んで
囃します。














大太鼓は、体を前後左右にくねらせながら、
バチを振り下ろします。














最初の田植歌が終わり、整列して、次の歌を
待ちます。














次の田植歌が始まりました。















隊列も変わりました。















田楽。















大太鼓はバチを振り上げます。






















体をくねらせます。






















息を合わせて、囃します。
 














 壬生田楽団。















 壬生田楽団。















大太鼓のバチには、馬の白い毛の房がついており
体をのけぞらしながらバチを打ちます。














体をくねらせ大太鼓を打ちます。















壬生田楽団。















壬生田楽団。






















次の道行上演場所へ移動します。






















私は、花田植え会場へ行って待つことに。

壬生商店街の一角に、毛利元就の次男、吉川元春、
その吉川元春の三男、吉川広家の甲冑の展示が
あった。

また、毛利元就の初陣だった有田合戦の説明板も
ありました。








花田植え会場に到着しました。

会場では、飾り牛による代掻きが始まってました。













先頭の飾り牛です。

先頭の飾り牛になると、主牛(おもうじ)と呼ばれ、大変な名誉な事
でした。

一昔前までは、屈強な雄牛が、主牛(おもうじ)を務めていましたが、
最近は体格の良い雌牛が務めるようになったと言う事です。
















主牛(おもうじ)。

花鞍には、龍の彫刻が施されています。




















その花鞍は、金銀箔を貼った豪華なものもあり、今誂えると
数百万はかかるらしい。





















飾り牛の代掻き。















飾り牛が連なって、代掻きをしています。






















飾り牛の代掻き。















飾り牛の代掻き。















代掻きの牛を引くのに女性の獣医さん達も
参加されています。














この牛を引いているのは女性の獣医さんです。















女性の獣医さん。















三人の女性の獣医さんが参加されていました。






















そして、あぜ道には、若武者が登場しました。















県立千代田高校の生徒さんが、若武者に
扮してくれているようです。














飾り牛の代掻き。















飾り牛の代掻き。















代掻きの代の掻き方は、百種類近くも
あったようで、様々な一筆書きの図形が
水田に描かれます。













でも、この花田植では、複雑な模様の一筆書き
ではなく、いくつもの方形を描く代掻きのようでした。














飾り牛の代掻き。















代掻きをする飾り牛。















代掻き。















代掻き。






















飾り牛を引くおじいさんの顔も
楽しげです。














獣医さんも、見事に牛を操っています。















飾り牛の代掻き。















飾り牛が代掻きをしている間に、田植えの苗が
苗船に小分けにされていました。














飾り牛を引くおじいさん。















このおじいさん、楽しく観客に声を掛け
笑わせてくれます。














代掻きの後は、田楽団の登場です。






















壬生田楽団です。















田楽団が田んぼの中に広がって行きます。















早乙女さん達が苗の周りに集まり、
囃子方は整列して行きます。














苗の周りに集まる早乙女さん達。















壬生田楽団に続き、川東田楽団が
田んぼへ入ります。














壬生の花田植えは、二つの田楽団、
壬生田楽団と川東田楽団によって、
行われます。













手前が壬生田楽団、無後半分が川東田楽団。

囃子方が整列し、早乙女さん達が、苗を取り
囲んでます。












囃子が始まりました。















早乙女さん達が、これから植える苗を
仕分けてます。













大太鼓はバチを投げ上げ囃します。























大太鼓。















花田植がはじまりました

あぜ道に立っている人は、サンバイと言って
花田植の指揮をとります。

手には、煤竹を割ったササラを持っています。










囃子方の大太鼓。















バチを振り上げ、体をそらし、















そして、また、バチを投げ上げ、
太鼓を打ち鳴らします。














バチを上手にキャッチしているところ。















苗を植える早乙女さん達。

早乙女とは、田植歌を歌い、苗を植える女性を
さします。













早乙女さんの手に持つ苗が無くなると、
後ろの男性が苗を差し出します。














早乙女さんは、腰を曲げて、苗を植えるので、大変だ。






















早乙女さんの後ろでは、囃子方が囃したてます。















少しずつ後ろへ下がりながら、田植えは
進んで行きます。














花田植の田植歌は、四万八声もあるといわれ、
朝歌、昼歌、晩歌にわかれており、一日のうちに
同じ歌を2回出さない決まりになっている。













花田植。















花田植。















早乙女さん達。















ひとしきり花田植が続き、休憩が入ります。















そして、田楽団の方々の紹介がありました。















サンバイ。

煤竹を割ったササラを持ち、花田植の指揮をとります。




















田植が再開されました。















手際よく、苗を植えて行きます。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















田んぼの周りは、多くの観客でいっぱいです。















花田植。















花田植。















花田植。






















花田植。















花田植。
















花田植。














花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。

後列の手鉦、小太鼓は、田んぼから上がってます。













大太鼓の囃子を後ろから見たところ。















後ろから見たところ。















後ろから見たところ。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植。















花田植が終わりました。















花田植の最後に、田をならすエブリを立て
三把の苗をのせます。














田の神を迎え、盛大に行う田植えを終え、
田の神は、このエブリにとどまる、あるいは
このエブリを伝って帰ると言われている。













そのエブリと三把の苗の写真を撮るカメラマン。






















エブリと三把の苗。

その向こうでは、花田植で、田んぼの端っこに植え残ったところへ
男衆が苗を植えている。



















エブリと三把の苗。






















エブリに載った三把の苗。















エブリに載った三把の苗。















田植は終わったが、暑くて何か冷たい物を
求めて、商店街方向に歩いて行くとあった
アイスクリーム屋さん。

看板にトルコアイスとあり、のび〜アイスクリーム
と説明有り。

でも、説明を見なくても、売り方を見ているだけで
面白い。

味もGoodでした。





帰りも、田んぼの中の生き物を見ながら
道の駅「舞ロードIC千代田」横にある
高速バスのバス停へ向かいます。




















オタマジャクシ。















志路原川を渡ります。






















道の駅「舞ロードIC千代田」。

この隣に高速バスのバス停
千代田インターチェンジがあります。

高速バスに乗って帰途につきました。












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