世界無形文化遺産に登録されている
壬生の花田植を見に行って来ました。
広島バスセンターから高速バスに乗り、
千代田インターチェンジで下車します。
下車して、中国縦貫道の千代田インターチェンジを
見たところ。
屋根に大きな太鼓が載った建物は、
道の駅「舞ロードIC千代田」です。
花田植の開始は、お昼の二時からで、
少し早いけど、花田植の会場へ向かいます。
道の駅の前を東へ向かい、志路原川を渡ります。
途中の田んぼは、既に田植えを終えており、
田んぼの中をのぞくと、さっと動く生き物がいます。
オタマジャクシです。
オタマジャクシ。
たくさんいます。
オタマジャクシと違う生き物もいます。
後で調べてみると、ガムシの幼虫のようです。
花田植の会場へ到着です。
会場の設営準備中でした。
時間があるので、壬生商店街や、壬生神社へ
行って見る事にします。
アマガエルがいました。
こちらはツチガエルです。
壬生商店街へ向かいます。
壬生商店街の一角に、子牛がいました。
花田植で代掻きをするのは、役牛ですが、
これは乳牛のようです。
徐々に、観光客が増えてます。
壬生商店街を抜け、壬生神社へ到着です。
飾牛(準備)待機所とあります。
神社の境内では、飾り牛の飾り付けが
行われてました。
飾り牛です。
飾り牛。
飾り牛。
たくさんの飾り牛が並んでいます。
飾り牛の顔。
大きな目と目が合います。
飾り牛。
昔は、農作業に使われていましたが、
現在は、機械化が進み、使われなくなって
いるようです。
畜産農家の有志による「飾り牛保存会」により
飼育されている牛達と言う事です。
飾り付けられた飾り牛です。
背中に乗せられた鞍は、仕事用とは異なり、
花鞍(飾り鞍)と呼ばれています。
飾り牛が、たくさん並んでいます。
この牛は、これから飾り付けが始まるようです。
神社へお参りに向かいます。
階段を登って行きます。
狛犬です。
壬生神社です。
壬生神社へお参りし、
壬生神社の裏手にある城山へ向かいます。
この城山には、
鎌倉時代に山県氏によって築かれた
壬生城、別名、高峰城がありました。
今は、いこいの森として公園化されています。
城山へ上りながら、三の丸跡の東屋を見たところ。
三の丸跡の東屋です。
その東屋から南を見たところ。
南東を見たところ。
三の丸跡の東屋です。
三の丸跡から、城山の頂上、
本丸方向を見たところ。
次は二の丸跡へ向かいます。
二の丸跡の東屋の横から、
城山の頂上を見たところ。
城山の頂上には、国旗が立っていました。
二の丸跡から南を見たところ。
二の丸跡の東屋です。
別の東屋もあります。
二の丸跡の西側には、
小さな社、多聞神社があります。
城山の頂上、本丸跡です。
頂上には、高峰神社(左端)があります。
城山の頂上から南を見たところ。
写真中央を横切る志路原川沿いに
花田植の会場となる水をはった田んぼが
見えます。
城山の頂上から東を見たところ。
城山の頂上から北東を見たところ。
可愛川(江の川)が北から南へ流れています。
城山の頂上から南西を見たところ。
この辺りは、毛利元就の初陣戦、有田合戦が
あった古戦場です。
その有田合戦の説明です。
城山を下りて、
再び、壬生神社境内にある飾牛(準備)待機所へ
向かいます。
城山へ登る前に、飾り付けが始まっていた
牛の飾り付けが終わっていました。
飾り牛です。
飾り牛。
飾り牛。
飾り牛。
飾り牛。
道行の始まる時間になったので、
壬生商店街へ戻ります。
壬生小学校の生徒達による子ども田楽団が
やってきました。
壬生商店街からは、先ほど登った城山が
見えます。
壬生商店街へやって来た子ども田楽団です。
壬生商店街へやって来た子ども田楽団。
整列して、子ども田楽が始まります。
田楽の指揮をとるサンバイです。
手に持つのは、煤竹を割ったササラです。
子ども田楽が始まりました。
太鼓を持つ囃子方も、バチを投げ上げたりと、
本格的です。
太鼓を持つ囃子方です。
サンバイがササラを擦り、田楽の指揮を
とります。
田楽が一通り披露され、別の場所へ移動します。
笛を吹く囃子方です。
手前は、手作りの苗を持つ早乙女さん達です。
その向こうは、小太鼓を持つ囃子方です。
子ども田楽団です。
次の演技場所へ移動します。
次の演技場所で整列します。
田楽が始まりました。
苗を植える早乙女さん達です。
早乙女は、田植え歌を歌い苗を植える女性を指します。
苗を植える姿が堂に入ってます。
早乙女さん達の後ろでは、
囃子方が、大太鼓、小太鼓、手打鉦(てうちがね)、笛で囃します。
左から右へと苗を植えて行きます。
子供達とは言え、この姿勢で苗を植えるのは大変だと思います。
みんな頑張ってます。
後列の囃子方も頑張ってます。
大太鼓のバチを振り上げ、
上体を前後左右にくねらせる様は、
大人顔負けです。
カラフルな房が付いた手打鉦(てうちがね)も
見えます。
子供達に、田楽が伝承されていると思うと
嬉しくなります。
子ども田楽が終わり、整列します。
すばらしいできでした。
ありがとう。
子ども田楽団は次の演技披露の為、
列を組んで花田植え会場へ向かいます。
私は壬生商店街に残り、次の道行の上演が
始まるのを待ちます。
次の道行の本地の花笠踊りの保存会の方々が
やって来ました。
先頭は鉦を持ち、次に笛が、
そして、花笠を付けた踊り子が続きます。
花笠を付けた踊り子の列です。
踊りが始まりました。
この踊り子は、実は男性です。
天正年間、毛利元就の次男、吉川元春が、
伯耆の国、南条元続の居城を攻略した際に、
顔を隠し花笠を付けた兵士を城内へ送り込み、
功を奏したのに始まります。
風に揺れる花笠、地面に映る影、風情があります。
本地の花笠踊りです。
別名、南条踊、または、豊年踊とも
呼ばれています。
花笠は、約1.5mの竹籤に和紙の花を
飾っています。
特徴ある花笠と、ゆったりとした舞風は、
この地方の特徴として評価されています。
そして、広島県の無形民俗文化財の
指定を受けてます。
花笠が、踊りに合せて、揺れ動きます。
揺れ動く花笠です。
揺れ動く花笠。
本地の花笠踊りです。
本地の花笠踊り。
本地の花笠踊り。
本地の花笠踊り。
本地の花笠踊り。
本地の花笠踊り。
本地の花笠踊り。
本地の花笠踊り。
花笠です。
本地花笠踊保存会の幟です。
次の道行上演場所へ移動します。
次の道行上演場所へ移動中です。
先頭は、鉦を持っています。
次の道行上演場所で踊りが始まりました。
鉦と笛に合せ踊ります。
花笠です。
鉦と笛に合せ踊ります。
本地の花笠踊りです。
本地の花笠踊り。
本地の花笠踊り。
本地の花笠踊り。
本地の花笠踊り。
本地花笠踊保存会の皆さんは、
次の演技披露の為、花田植え会場へ向かいます。
次は、花田植えに登場する飾り牛の道行が始まるのを待ちます。
飾り牛の道行が始まるまで、壬生商店街にある花田植資料展示場へ寄って見ます。
2011年の世界無形文化遺産登録関係の展示です。
世界無形文化遺産登録認定書です。
飾り牛の飾り用具の説明です。
飾り牛の道行が始まりました。
先頭の飾り牛、主牛(おもうじ)がやって来ました。
その主牛(おもうじ)です。
一昔前までは、屈強な雄牛が、主牛(おもうじ)を務めていましたが、
最近は体格の良い雌牛が務めるようになりました。
次の飾り牛です。
ゼッケンがついてます。
次々と飾り牛がやって来ます。
飾り牛です。
この牛は、歩くのが嫌そうな雰囲気です。
止まってしまいました。
花鞍や、幟、造花等の重量を合わせた総重量は、
20~30kgになるとの事。
炎天下、照り返しが強い、そして、不慣れなアスファルトの道を
重量物を背負って歩くのは大変です。
止まってしまった飾り牛です。
止まったり、歩いたり、
ゆっくりと、歩を進めて行きます。
次の飾り牛がやって来ました。
飾り牛の長い行列ができてます。
飾られた飾り牛を、
近くで見ると、迫力があります。
飾り牛です。
睨まれました。
ゆっくりと進む飾り牛です。
飾り牛です。
飾り牛。
飾り牛。
飾り牛。
飾り牛。
飾り牛の後ろ姿です。
飾り牛。
飾り牛。
飾り牛。
牛追いの方は、ミノを見につけています。
行列が続きます。
飾り牛の道行の次は、壬生田楽団です。
壬生田楽団です。
整列し田楽が始まります。
田楽です。
早乙女さん達が、囃しに合わせ
田植歌を歌い、苗を植えます。
最前列は、苗を植える早乙女さん達です。
但し、ここは田んぼではなく、
アスファルトの道なので、
苗を植える格好だけですが…。
早乙女さん達の息は、ぴったりと合ってます。
早乙女さん達です。
早乙女さん達の後ろには、
大太鼓が列を組んで囃します。
大太鼓は、体を前後左右にくねらせながら、
バチを振り下ろします。
最初の田植歌が終わり、整列して、
次の歌を待ちます。
次の田植歌が始まりました。
隊列も変わりました。
田楽です。
大太鼓はバチを振り上げます。
体をくねらせます。
息を合わせて、囃します。
壬生田楽団です。
壬生田楽団。
大太鼓のバチには、馬の白い毛の房がついており
体をのけぞらしながらバチを打ちます。
体をくねらせ大太鼓を打ちます。
壬生田楽団。
壬生田楽団。
次の道行上演場所へ移動します。
私は、花田植え会場へ行って待つことにします。
壬生商店街の一角に、
毛利元就の次男、吉川元春、
その吉川元春の三男、吉川広家の甲冑の展示が
ありました。
また、毛利元就の初陣だった有田合戦の説明板も
ありました。
花田植え会場に到着しました。
会場では、飾り牛による代掻きが
始まっていました。
先頭の飾り牛です。
先頭の飾り牛になると、
主牛(おもうじ)と呼ばれ、大変な名誉な事でした。
一昔前までは、屈強な雄牛が、主牛(おもうじ)を務めていましたが、
最近は体格の良い雌牛が務めるようになったと言う事です。
主牛(おもうじ)です。
花鞍には、龍の彫刻が施されています。
その花鞍は、金銀箔を貼った豪華なものもあり、
今誂えると数百万はかかるようです。
飾り牛の代掻きです。
飾り牛が連なって、代掻きをしています。
飾り牛の代掻きです。
飾り牛の代掻き。
代掻きの牛を引くのに
女性の獣医さん達も参加されています。
この牛を引いているのは
女性の獣医さんです。
女性の獣医さんです。
三人の女性の獣医さんが参加されていました。
そして、あぜ道には、若武者が登場しました。
県立千代田高校の生徒さんが、
若武者に扮してくれているようです。
飾り牛の代掻き。
飾り牛の代掻き。
代掻きの代の掻き方は、
百種類近くもあったようで、
様々な一筆書きの図形が
水田に描かれます。
でも、この花田植では、
複雑な模様の一筆書きではなく、
いくつもの方形を描く代掻きのようでした。
飾り牛の代掻き。
代掻きをする飾り牛です。
代掻きです。
代掻き。
飾り牛を引くおじいさんの顔も
楽しげです。
獣医さんも、見事に牛を操っています。
飾り牛の代掻きです。
飾り牛が代掻きをしている間に、
田植えの苗が苗船に小分けにされていました。
飾り牛を引くおじいさんです。
このおじいさん、
楽しく観客に声を掛け
笑わせてくれます。
代掻きの後は、田楽団の登場です。
壬生田楽団です。
田楽団が田んぼの中に広がって行きます。
早乙女さん達が苗の周りに集まり、
囃子方は整列して行きます。
苗の周りに集まる早乙女さん達です。
壬生田楽団に続き、
川東田楽団が田んぼへ入ります。
壬生の花田植えは、二つの田楽団、
壬生田楽団と川東田楽団によって、
行われます。
手前が壬生田楽団、
向こう半分が川東田楽団です。
囃子方が整列し、早乙女さん達が、
苗を取り囲んでます。
囃子が始まりました。
早乙女さん達が、これから植える苗を
仕分けてます。
大太鼓はバチを投げ上げ囃します。
大太鼓です。
花田植がはじまりました。
あぜ道に立っている人は、サンバイと言って
花田植の指揮をとります。
手には、煤竹を割ったササラを持っています。
囃子方の大太鼓です。
バチを振り上げ、体をそらし、
そして、また、バチを投げ上げ、
太鼓を打ち鳴らします。
バチを上手にキャッチしているところ。
苗を植える早乙女さん達です。
早乙女とは、
田植歌を歌い、苗を植える女性を
さします。
早乙女さんの手に持つ苗が無くなると、
後ろの男性が苗を差し出します。
早乙女さんは、腰を曲げて、苗を植えるので、大変です。
早乙女さんの後ろでは、囃子方が囃したてます。
少しずつ後ろへ下がりながら、
田植えは進んで行きます。
花田植の田植歌は、四万八声もあるといわれ、
朝歌、昼歌、晩歌にわかれており、
一日のうちに同じ歌を2回出さない
決まりになっています。
花田植です。
花田植。
早乙女さん達です。
ひとしきり花田植が続き、休憩が入ります。
そして、田楽団の方々の紹介がありました。
サンバイです。
煤竹を割ったササラを持ち、花田植の指揮をとります。
田植が再開されました。
手際よく、苗を植えて行きます。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
田んぼの周りは、多くの観客でいっぱいです。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
後列の手鉦、小太鼓は、田んぼから上がってます。
大太鼓の囃子を後ろから見たところ。
後ろから見たところ。
後ろから見たところ。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植。
花田植が終わりました。
花田植の最後に、田をならすエブリを立て
三把の苗をのせます。
田の神を迎え、盛大に行う田植えを終え、
田の神は、このエブリにとどまる、あるいは
このエブリを伝って帰ると言われています。
そのエブリと三把の苗の写真を撮るカメラマンです。
エブリと三把の苗です。
その向こうでは、花田植で、田んぼの端っこに植え残ったところへ
男衆が苗を植えています。
エブリと三把の苗。
エブリに載った三把の苗です。
エブリに載った三把の苗。
田植は終わりなしたが、
暑くて何か冷たい物を求めて、
商店街方向に歩いて行くとあった
アイスクリーム屋さんです。
看板にトルコアイスとあり、
のび~アイスクリームと説明が有ります。
でも、説明を見なくても、
売り方を見ているだけで面白い。
味もGoodでした。
帰りも、田んぼの中の生き物を見ながら
道の駅「舞ロードIC千代田」横にある
高速バスのバス停へ向かいます。
オタマジャクシです。
志路原川を渡ります。
道の駅「舞ロードIC千代田」です。
この隣に高速バスのバス停
千代田インターチェンジがあります。
高速バスに乗って帰途につきました。