川上り

長浜神社 管絃祭ちょうちん行列: 03Aug2023


厳島神社の管絃祭は、毎年、旧暦の6月17日に行われます。
令和五年(2023)の管弦祭は、8月3日に行われました。

厳島神社の御祭神がお乗りになった御座船は、
夕方に対岸の摂社、地御前神社へ向け海を渡ります。
そして、地御前神社前の浜辺に御座船をつけ、祭典と管絃が奉奏された後、
宮島の長浜神社、大元神社を回り、厳島神社へ帰ります。

地御前神社から、御座船が宮島へ最初に寄られる長浜神社へ、
御座船をお迎えしに出かけて来ました。

管絃祭の当日、
御座船が地御前神社へ
向かっている時間帯に、
宮島へ渡ります。

宮島へ渡るフェリーが運航されている
宮島口旅客ターミナル前に、
厳島神社でよく奉奏されている舞楽、
蘭陵王の像がたっています。





蘭陵王の像です。













宮島口旅客ターミナルのすぐ近くに
新しく移設された広電宮島口駅です。












宮島へ向け進むフェリーから見た
宮島です。

赤い大鳥居が見えます。










宮島です。

宮島は、島の稜線を見て、
寝仏とか、寝観音と言われています。

中央辺り左側の弥山が額で、
中央の駒ヶ林が鼻、
そして、その右に口と続きます。






宮島側のフェリー桟橋から、
海岸に沿って南西へ進むと厳島神社ですが、
その反対の海岸に沿って北東へ進むと、
宮島学園があります。

白い建物は、
小中一貫教育の宮島学園です。







その宮島学園の白い建物の右側、
写真中央あたりに見える
赤い鳥居の向こうに
これから向かう長浜神社があります。










こちらは、厳島神社の大鳥居です。













中央右よりに大鳥居が見えます。

中央左よりに豊国神社の大屋根、
その隣に五重塔が見えます。










フェリーで宮島に向かう途中、右手に
牡蠣筏が並んでいます。












厳島神社の大鳥居です。













右に大鳥居、
左に豊国神社、
その隣に五重塔が見えます。











中央は豊国神社で、
別名、千畳閣とも呼ばれています。












宮島のフェリー桟橋へ到着し、外へ出ると、
管絃祭のタイムスケジュールの看板がありました。

御座船は、大鳥居前から、火立岩をへて、
地御前神社へ向かい、祭典の後、
長浜神社でお迎えするのは、21時40分の予定です。

御座船をお迎えするまで、
約3時間待つ必要がありますが、
長浜神社へ行ってみます。









長浜神社前の海岸には、
赤い鳥居がたってます。

厳島神社の大鳥居を小さくした
小型の鳥居です。









その鳥居を海側正面から見たところ。

扁額には、長濱神社とあります。











鳥居の海側前面の下部には、
御座船が接岸できるように
木組みが組まれています。











御座船をお迎えするまでには
時間がたっぷりありますので、
海岸を歩いてみます。

海岸にいた蟹です。









蟹です。













蟹は動きが早く、写真撮影は難しい。













いたるところに蟹がいます。













蟹です。













石の間に隠れようとする蟹です。


















隠れる寸前の蟹です。













石の間から様子を窺っています。













海岸に沿って走る道路を渡って、
社殿へ向かいます。

鳥居は、海に向かって建ってましたが、
社殿は海岸線に対して斜めに
配置されています。








右側が舞殿で、
中央左よりが本殿、拝殿が一緒になった
建物です。

長浜神社の御祭神は以下です。
 ・興津彦命
 ・興津姫命
 相殿 所翁

興津彦命、興津姫命は、竈を司る神です。
そして、所翁は、厳島神社を創建した
佐伯蔵職と言う事です。


左に海岸線、砂浜に建つ鳥居が見えます。

中央に護岸堤が走り、
その右は海岸線に沿って走る道路があり、
更にその右に長浜神社の社殿の灯りが
見えます。








御座船をお迎えする灯りをともす提灯は
地元の方々によってつくられた物で、
無料で配布されます。

提灯を配布しているテントです。









ブルーシートの上に、
配布する提灯が並んでいます。












配布された提灯です。

提灯には宮島管絃祭とあります。

提灯の灯りは
御座船が長浜神社に近づいてくると、
ローソクの火入れが行われます。

火入れまで、
もう少し待つ必要があります。




御座船が到着するまでの時間には、
二胡の演奏が有り、聞きながら待ちます。












海岸に沿った道の横で、
御座船の到着を待ちます。












護岸提の上に陣取って、
長浜神社の鳥居を見たところ。












護岸提の上から、
長浜神社の社殿方向をふり返ったところ。












21時半になり、
提灯への火入れが始まりました。












提灯を持って、
御座船の到着を待ちます。

潮が満ちてきています。










目を凝らしながら、
海上を見つめていると、
こちらへ向かってくる灯りが
見えてきます。










提灯を手に
御座船の到着を待つ人々が
集まっています。











長浜神社へ向かってくる船の一団です。













徐々に近づいてきます。













右端、奥が、御座船のようです。













近づいてくる船の一団です。

左端は、先導する船です。











その先導する船が先に到着しました。













その船に続き、
御座船や、御座船を曳く船が
やってきます。











右側、奥が御座船で、
左側、手前が江波の漕伝馬です。












右側、奥が御座船で、
その御座船を曳くのが、
左側、江波の漕伝馬です。











元禄14年(1701)の管絃祭の折りに、
御座船が地御前神社から宮島へ向け帰る途中、
暴風雨にあい転覆しそうになります。

その時、救難にあたったのが、
近くに停泊していた
阿賀の岡野喜右衛門鯛網船と、
九州から帰路に厳島神社へ参詣しようとした
古川屋伝蔵の船を迎えに行った
江波の伝馬船です。

その縁で、毎年、管絃祭の御座船の曳舟を
出すようになりました。

中央が御座船で、
左側は御座船を曳く江波の漕伝馬です。












江波の漕伝馬です。













江波の漕伝馬は、右舷、左舷、各七丁の櫂で、
漕ぎ手14人、大櫂(梶)1人、太鼓1人、
台振り1人、その他、世話役が
乗り込んでいます。










長浜神社の鳥居の前を、
御座船を曳く江波の漕伝馬が
過ぎて行きます。











鳥居の前を過ぎて行く
江波の漕伝馬です。












江波の漕伝前に曳かれて
御座船が鳥居へ寄せてきます。












御座船です。


御座船は、三艘の和船を並べて、
一艘に船組し、屋形をしつらえています。









鳥居へ寄せてくる御座船です。

舳先の左右で篝火を焚き、
艫には4個の高張提灯に
明かりが灯っています。









ゆっくりと鳥居の下部の
木組みへ寄ってきます。








































接岸したようです。













管絃が奉奏され、祭典が始まります。



























御座船の前部には、
厳島神社の御祭神が乗った御鳳輦が
載っています。

ちなみに、厳島神社の御祭神は以下です。
 ・田心姫命
 ・市杵島姫命
 ・湍津姫命

また、鳳輦とは、
屋形の上に金銅の鳳凰を飾った
輿の事です。


御座船の屋形の前部には、
火炎につつまれた金色の玉の装飾があります。

















その前には、御鳳輦が載り、
御鳳輦の屋形の上には
金銅の鳳凰がのってます。











御鳳輦の屋形の上の鳳凰です。


















管絃が奉奏され、祭典が行われている
御座船です。












御座船の舳先の左右で燃える篝火です。













祭典が終わり、御座船が離れます。













御座船が鳥居から離れ、
江波の漕伝馬と結ばれたロープで
曳かれようとしています。











中央が御座船で、
その右側が江波の漕伝馬です。

御座船が、江波の漕伝馬に
曳かれています。









御座船は、江波の漕伝馬に曳かれ、
左廻りに三匝(三回廻ること)します。












御座船が廻る途中に見えた
船の後ろ側です。












左が江波の漕伝馬で、
右が曳かれている御座船です。


























江波の漕伝馬に曳かれる御座船です。













江波の漕伝馬が廻ってきます。













江波の漕伝馬です。
御座船が曳かれて廻ってきます。












江波の漕伝馬です。
台振りが、船尾の四斗樽の上に立ち
采を振ります。











江波の漕伝馬に曳かれて一周する
御座船です。












江波の漕伝馬は既に一周し、
二周目に入って御座船を曳いています。












御座船を曳く江波の漕伝馬です。













江波の漕伝馬です。













江波の漕伝馬です。













江波の漕伝馬に曳かれて動く御座船です。













二週目を終えた御座船と、
三週目に入って曳く江波の漕伝馬です。












御座船を曳く江波の漕伝馬です。

右端は、御座船です。











江波の漕伝馬です。













江波の漕伝馬です。













江波の漕伝馬に曳かれて廻ってくる
御座船です。












江波の漕伝馬の船尾には、
四斗樽の上に立ち采を振る台振りが
います。
その前には太鼓が見えます。










三週目を終えようとしている御座船です。













三周目を終え、廻って行く御座船です。

左が御座船で、右が江波の漕伝馬です。











おや?もう一周するのかな?

江波の漕伝馬が、廻ってきました。











江波の漕伝馬が、御座船を曳いて、
もう一周廻って行きました。

離岸した最初の一周目は、カウント外かな?










三匝が終わり、
次は大元神社へ向け出発して行きました。

大元神社の後は、厳島神社へ戻られます。










長浜神社で、提灯の灯りで、
御座船をお迎えした後は、
提灯を持って厳島神社へ向かいます。

提灯を持って、
厳島神社へ向かう人たちです。








提灯を持った人達の行列ができています。

ちょうちん行列です。











みんなで、提灯を持って、厳島神社まで歩き、
本殿でお祓いを受けた後、
大元神社で神事を終えた御座船の還御を
お迎えします。

但し、令和五年(2023)は、
潮が高く危険なため、
厳島神社内へ入る事はできず、
ちょうちん行列は手前で終わりました。






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