沖縄旅行で首里城公園へ行って来ました。
沖縄では、5つのグスク(城)と、その関連遺産として4つ、計9つの遺産が、
世界遺産として、2000年に登録されました。
この首里城跡も、その一つです。
また、首里城公園は、沖縄旅行では必見の場所となってます。
首里城公園は、沖縄県那覇市首里金城町にあります。
駐車場も兼ねた首里杜館の中にあった首里城公園一帯の模型です。
首里杜館では、首里城公園の必要な予備情報を入手できます。
また、レストランもあり、事前の腹ごしらえもできます。
首里杜館から、見学のモデルコースに沿って
東に進んで行きます。
これが有名な守礼門です。
沖縄戦で破壊されましたが、現在は復元されています。
「守禮之邦」と言う書の扁額が掛かっています。
礼を守る国と言う意味と思います。
守礼門を入って東に進むと、
世界遺産の園比屋武御嶽石門があります。
これが、世界遺産を示す石碑です。
ここに彫られた「園比屋武御嶽石門」の文字は、
シルクロードをテーマに描いた絵画が有名な
平山郁夫画伯の揮毫のようです。
その園比屋武御嶽石門です。
そのひゃんうたきいしもんと読むようです。
ここで、国王が外出する際に
道中の安全を祈ったと言う事です。
木造の屋根を模した石造の屋根をしています。
更にコースをお城へ向け登って行くと
歓会門があります。
歓会門の前にあった首里城の俯瞰図です。
歓会門の説明です。
首里城への第一の正門で、
中国皇帝の使者「冊封使」、
その他、招かれた人達を
歓迎すると言う意味で、
名づけられました。
その歓会門です。
アーチ状の石の門の上に、木造の櫓が設置されています。
門の両脇には、魔よけのシーサーが置かれています。
次に瑞泉門が見えて来ます。
瑞泉門の前にある
龍樋、冊封七碑等の
説明です。
瑞泉門へ向かう石段の
右手に泉があり、
龍の口から水が流れ出て、
龍樋と呼ばれています。
また、この周辺には、
中国からの使者、
冊封使達が、龍樋の水の
清らかさを称えた書を
刻んだ石碑がありました。
その石碑は、沖縄戦で、
ほとんどが
破壊され現存しません。
龍樋です。
その龍樋のアップです。
そして瑞泉門です。
瑞泉門の手前で振り返って、
先程入って来た歓会門を見たところ。
瑞泉門の次は、漏刻門です。
漏刻とは、中国語で水時計を指します。
この門の上の櫓の中には、
時間を測る水槽(水時計)が設置されていました。
その漏刻門です。
漏刻門を抜けると広場があります。
右手に広福門が見えます。
その広福門です。
今までの門と異なり、建物自体が門となっています。
広く福を行きわたらせると言う意味です。
広福門の前の広場には、
日影台があります。
日影台とは、
日時計の事です。
右は、その説明です。
これが、その日影台です。
また、この広場には、
供屋と呼ばれる建物と、
その中には、万国津梁の鐘が
ありました。
右は、その説明です。
これが、万国津梁の鐘です。
1458年に鋳造され、本物は沖縄県立博物館にあると言う事です。
万国津梁とは、「世界の架け橋」と言う意味で、
世界の架け橋となって貿易で栄える事を表した鐘です。
そして、
日影台や、万国津梁の鐘のある広場から見た景色です。
西方に那覇港が見えます。
広福門を抜けると、更に広場があり、
東には正殿へ入る奉神門が見えます。
この広場は、下之御庭(しちゃぬうなー)と言い、
正殿前の御庭で行われる儀式の控えの場であったと
言う事です。
その下之御庭の
説明です。
そして、
その下之御庭には、
首里森御獄と
呼ばれる
拝所があります。
これは、
その説明です。
首里森御獄です。
御獄とは、琉球の神話では、神が造った聖地です。
ここは、首里城の中で最も格式の高い拝所のひとつでした。
奉神門へ入る前にあった奉神門の内部の俯瞰図です。
手前が、奉神門。奥が正殿。
正殿前には、御庭があります。
奉神門の説明です。
奉神門の前には、
天水甕と呼ばれる
甕があったようです。
これは、その説明です。
奉神門を抜けると、正面に正殿が見える。
そして、正殿前の広場は、御庭(うなー)です。
この御庭で、いろいろな儀式が行われていました。
赤と白の列は、諸官が立ち並ぶ目印になっていました。
そして、正殿に向かって右側には、
南殿と番所があります。
正殿の屋根には、龍がいます。
なんだか、本物の龍が
屋根の上に寝そべっているように見えます。
正殿の正面の階段の左右には、大龍柱があります。
写真は、向かって左側の大龍柱です。
この龍は、口を閉じている吽形です。
階段を登った所には、小龍柱があります。
これは、左側の大龍柱です。
口を開けており、阿形の龍です。
これは、階段を登ったところにある小龍柱です。
南殿から正殿へ向かう廊下から見た奉神門(中央左)です。
右側に一部が見えている建物が、北殿です。
子供達の陰に隠れてますが、
御差床(うさすか)と呼ばれる国王の玉座です。
奥には、国王が、2階から1階にある玉座に出御する為の
階段(おちょくい)が見えます。
これは、螺鈿細工を施した漆塗の玉座です。
この椅子は、1477年~1526年まで在位した
尚真王の御後絵(肖像画)をもとに
再現された物です。
そして、正殿から北殿に渡る廊下から御庭を見たところ。
左端から、南殿、番所、そして右端が奉神門です。
北殿の内部には、
正殿前の御庭に、諸官が並び儀式が執り行われている
場面の模型がありました。
北殿を見学すると、正殿と北殿の間から、外へ出ます。
北は、海まで見渡す事ができます。
右掖門です。
右掖門から、久慶門へ下って行きます。
前方に見えるのが久慶門です。
その久慶門です。
久慶門の説明です。
歓会門が、正門であったのに対して、
ここは女性が利用した通用門との事です。
久慶門の上部の湧水です。
久慶門を出て、下から久慶門を見上げたところ。
久慶門の近くには、
寒水川桶川
(すんがーひーじゃー)
と呼ばれる
湧水があります。
その説明です。
寒水川桶川です。
再び久慶門を上がって、久慶門から西へ向かうと、
歓会門があります。
その歓会門を抜けて、
歓会門の南に位置する木曳門へ向かいます。
その木曳門です。
木曳門のある城壁の石垣です。
これは、亀甲積みと言うのでしょうか、
復元されたものと思いますが、
寸分の隙間も無く、こんなにうまく形状を合わせて
積めるものかと感心します。
木曳門です。
アーチ式の門です。
次に、京の内に向かいます。
京の内に入る門です。
その門を抜けたところ。
京の内に入って、
先程行った正殿の方向を見たところ。
京の内からの眺めです。
南方向を見たところ。
京の内から、下之御庭へ向かう門。
最後に、西のアザナへ向かいます。
ここは、首里城の物見台だったようです。
確かに、すばらしい景色を眺める事ができました。
■参考
沖縄の世界遺産 首里城公園の公式ホームページは、
ココ。