厳島神社 推古天皇遥拝式: 18May2017


厳島神社は、推古天皇が即位された年、推古元年(593年)に、
この辺りを治めていた豪族、佐伯鞍職(さえきのくらもと)が勅許を得て、
創建したと伝えられています。

推古天皇遥拝式は、その厳島神社の創建に由来してます。

その推古天皇遥拝式に行って来ました。

宮島口のフェリー桟橋前のロータリーです。












そのロータリーには、
厳島神社の高舞台で舞う蘭陵王の銅像が
あります。

舞楽に興味が無ければ、
この蘭陵王と宮島とは
どう関係があるのか知らないまま、
通り過ぎて行く事になります。





宮島行のフェリーに乗り、
登る朝日を見たところ。











宮島行のフェリー桟橋を
ふり返ったところ。











大野瀬戸方向を見たところ。

左に宮島が見えます。










左は宮島です。












朝早くから牡蠣筏へ船をつけ、
作業をしています。











宮島と牡蠣筏です。












宮島です。












宮島のシンボルの大鳥居も
見えてきました。











大鳥居です。












豊国神社、
別名 千畳閣の黒い大屋根も見えます。











五重塔と、千畳閣です。












朝方の穏やかな瀬戸の海に、
宮島の山並みが映り込んでいます。











宮島のフェリー桟橋に到着すると、
桟橋前の広場に平清盛公の銅像が
出迎えてくれます。

厳島神社は、平清盛によって、
現在の寝殿造りの社殿に整えられました。







海岸沿いを厳島神社へ向かいます。












正面に五重塔と千畳閣が見えます。












五重塔です。

















五重塔。

















大鳥居が近くに見えてきました。

砂浜は、御笠浜です。










海に建つ大鳥居です。












そして、厳島神社です。












海岸沿いの参道から
高舞台方向を見たところ。











中央は、御本社祓殿です。












初穂料を納め入場すると、
東廻廊は改修中で
廻廊の横に設置された通路から
客神社を見たところ。









客神社 祓殿の祓い所です。

















客神社 拝殿です。
そして、その奥は、客神社 本殿です。











そして、客神社と東廻廊に囲われた
枡形です。

管絃祭では、この枡形で、
阿賀や江波の曳船や、御座船を
左廻しに3回廻します。







東廻廊から東には、潮が引くと現れる丸い池、
鏡の池が見えます。
















東廻廊から東、五重塔を見たところ。












左側は、御本社 拝殿です。
右が東廻廊。

内侍が神饌を持ってお供えする為に、
東廻廊から御本社 拝殿へ橋が
架かっています。

この橋が内侍橋(ないしばし)です。





中央は、高舞台です。

この時、朝の7時でした。

高舞台の前には、
こんなに早くから修学旅行の
生徒達が集まって話を聞いています。






平舞台から客神社、そして、その向こうに
五重塔を見たところ。











御本社 拝殿の前から、祓殿、
その向こうに高舞台、
更にその向こうに大鳥居を見たところ。










御本社 拝殿です。

その奥が本殿です。










平舞台から西側には、能舞台が見えます。

能舞台は橋掛かりで鏡の間と
繋がっています。









鏡の間です。

左は、能舞台へ続く橋掛かりです。










西廻廊には、奉納された酒樽が
積まれています。











能舞台です。












西廻廊の南側です。

中央は天神社です。
その向こうに見える橋は、反橋です。









西廻廊の向こう、山肌には多宝塔が見えます。

枯れ木が一本立っているように見えますが、
これは実は避雷針です。














多宝塔です。

















御本社 祓殿前から、高舞台、
そして、その向こうの大鳥居を見たところ。











高舞台の横の狛犬、その向こうに客神社、
更に向こうに五重塔を見たところ。
















五重塔です。

















高舞台東側の狛犬です。

頭部に角があり、口を閉じています。

股間に掘られたシンボルから雌とわかります。













高舞台東側の狛犬、その向こうに平舞台、
更に向こうに客神社、西廻廊が見えます。











客神社 祓殿です。

正面の波除板が無い部分は、
ここから下へ降りる出入口の名残です。









その反対側、高舞台西側の狛犬です。

口を開けていて、角はありません。

股間を見ると、雄とわかります。













高舞台西側の狛犬、
そして、その向こうに能舞台を
みたところ。










御本社 祓殿です。












御本社 祓殿の軒下です。












高舞台、火焼前(ひたさき)、大鳥居を
見たところ。











火焼前(ひたさき)、大鳥居を見たところ。

仏教で縁起の良い数字が8である事から
火焼前(ひたさき)から
88間(約160m)先に
大鳥居が建っています。







高舞台です。

右側は、御本社 祓殿です。










右楽房です。

舞楽がある時は、ここで楽を奏します。










推古天皇遥拝式では、
舞楽が奉奏されますので、
その準備として、幕が張られます。










左楽房です。

同様に、幕張りが始まりました。










右楽房です。

幕張りを見ているだけで、楽しいです。










あともう少しで、幕張りが終わります。












高舞台の上でも、準備が始まります。

舞楽用のマットが敷かれます。










御本社 拝殿から、
神職の方が、本殿にお参りされています。











9時を過ぎ、推古天皇遥拝式が始まります。

舞楽を目当てに高舞台の周りに
多くの人が集まってましたが、
神事が高舞台の上で行われるため、
一旦、のける羽目になりました。







神職の方々が、御本社 祓殿へ
入って行きます。











神事が行われます。












厳かな雰囲気が漂います。












祓殿の周りで、多くの人が見守っています。












祓殿の神事です。

























神職の方々が外へ出て来られました。












神職の方々が、東西を軸に、向かい合って
整列します。











神主さんが高舞台へ上がり、東の方角に
向かって礼をします。











東の方角、推古天皇陵に向かって
遥拝式は行われます。











ちなみに、
厳島神社は、北西から南東を軸に
北西向きに建ってますので、
高舞台上では、
東は高舞台の対角線上になります。








推古天皇は、日本で初めての女性天皇で、
聖徳太子を摂政とした第33代天皇です。











神主さんの手には榊が。












榊は、常緑樹で、
葉を広げて生い茂る様子は
生命力の象徴で、生気を宿すものとして、
神事や仏事に用いられます。









その榊が東を向いた祭壇に供えられます。












礼をし、












柏手を打ちます。












遥拝式は終わり、
神職の方々が帰って行きます。











次は、お待ちかねの舞楽の奉奏です。

式が終わったので、舞楽を見ようと
高舞台の周りに人が集まります。


高舞台上には供えられた榊がのった
祭壇が残ってます。







■振鉾(えんぶ)

祭壇はかたづけられ舞楽が始まりました。












推古天皇遥拝式で奉奏される舞楽の演目は
以下です。

 ・振鉾(えんぶ)
 ・萬歳楽(まんざいらく)
 ・延喜楽(えんぎらく)
 ・蘭陵王(らんりょうおう)
 ・納曽利(なそり)
 ・長慶子(ちょうけいし)




最初の演目は、振鉾(えんぶ)です。

















最初に左方より鉾を持って登場です。












舞楽の最初に舞われ、
天地の神と祖先の霊に祈りを捧げ、
舞台を清めるという儀式的な要素を
持っています。









次に右方より鉾を持って登場です。












振鉾(えんぶ)です。












早くから来た甲斐があって
前の方に座れたのですが、
欄干が少し邪魔に。










振鉾(えんぶ)。












振鉾(えんぶ)。












次は、左方と右方の両方から
舞人が登場します。











振鉾(えんぶ)。












二人で舞います。












振鉾(えんぶ)。












振鉾(えんぶ)が終わり、帰って行きます。














■萬歳楽(まんざいらく)

次は、萬歳楽(まんざいらく)です。












左方より舞人が登場します。












中国の唐の国、賢王の時代に、
鳳凰が飛来して、「賢王万歳」と
さえずったと言われ、
この声を楽に、その姿を舞に振り付けた
と伝えられています。








鳳凰が羽を広げた姿にも見えます。












二人目の舞人が登場します。












萬歳楽(まんざいらく)です。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












萬歳楽(まんざいらく)。












舞が終わり退場します。














■延喜楽(えんぎらく)

次は、延喜楽(えんぎらく)です。












醍醐天皇の延喜8年(908年)に
藤原忠房が曲を作り、
式部卿敦実親王が舞を振り付け
年号の「延喜」を曲名にしたと
伝えられています。








左方より舞人が登場し、二人で舞います。












中国や朝鮮からの伝来曲ではなく、
舞楽の中では数少ない
日本で作られた曲です。










延喜楽(えんぎらく)です。












延喜楽(えんぎらく)。












延喜楽(えんぎらく)。












延喜楽(えんぎらく)。












延喜楽(えんぎらく)。












延喜楽(えんぎらく)。












延喜楽(えんぎらく)。












延喜楽(えんぎらく)。












延喜楽(えんぎらく)。












延喜楽(えんぎらく)。












延喜楽が終わり、
奏者が右楽房から左楽房へ
移動します。












■蘭陵王(らんりょうおう)

荘厳かつ威厳のある調べが流れ、
これから始まる舞への期待感が
ぐっと高まります。










蘭陵王(らんりょうおう)が始まります。












蘭陵王(らんりょうおう)の舞人が
高舞台上へ登ります。











中国・北斉(550-577年)の
国王、長恭(ちょうきょう)は、
あまりにも美しい容姿で、
戦時、自軍の士気が上がらない為、
恐ろしい形相の面をつけ指揮をとり、
周の大軍との戦いに勝利しました。







その姿を舞いにし、
武勲を称えたと伝えられています。











その恐ろしい形相の面です。












蘭陵王(らんりょうおう)です。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。












蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。

















蘭陵王(らんりょうおう)。












舞を終え左方へ帰って行きます。














■納曽利(なそり)

次は、納曽利(なそり)です。












右方より登場します。












双龍舞とも呼ばれるこの舞は、
雌雄の龍が遊び戯れる様子を
舞いにしたといわれ、
正式には二人で舞います。









しかし、この日は、一人の舞いでした。












一人で舞う時は、
落蹲(らくそん)と呼ばれます。











納曽利(なそり)です。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。

















納曽利(なそり)。

















納曽利(なそり)。

















納曽利(なそり)。

















納曽利(なそり)。

















納曽利(なそり)。

















納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。

















納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。

















納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












納曽利(なそり)。












舞を終え右方へ帰って行きます。














■長慶子

次は長慶子です。

舞楽の締めくくりに演奏される曲で、
舞はありません。









右楽坊で長慶子が演奏されてます。












右楽坊の前から、
客神社方向を見たところ。











平舞台から、客神社、
その向こうに五重塔を見たところ。











御本社 拝殿です。












高舞台横から、平舞台の向こうに、客神社、
更に向こうに五重塔を見たところ。
















高舞台西側の狛犬です。

















平舞台から見る大鳥居です。












平舞台から能舞台方向を見たところ。












平舞台西側から高舞台、御本社 祓殿を
見たところ。











西廻廊から能舞台を見たところ。












左が西廻廊、右が御本社 本殿です。












長橋です。

御本社裏にあった御供所(ごくしょ)から
神饌が運ばれる時に使われていました。














天神社です。












天神社から見た長橋です。












大国神社横から見た反橋です。

右は西廻廊です。










能舞台の老松です。












厳島神社の出口付近から
反橋を見たところ。











出口を出て、
正面の多宝塔を見上げたところ。











出口を出たところにある
大願時の山門です。











大願時の山門の近くには、
平清盛の長男、平重盛公御手植松が
あります。










大願時です。

右は、その大願寺の護摩堂です。

明治時代に焼失し、
平成18年に再建されました。
中には不動明王半迦座像が祀られてます。






伊藤博文公御手植えの九本松です。












大願時の本堂です。

中には、弘法大師作と伝えられる
本尊の薬師如来座像、等が、
祀られています。








大願時の説明板です。



















厳島神社の出口の横から五重塔方向を見たところ。

















左が天神社です。

中央辺りの屋根が、御本社 本殿です。















厳島神社の裏、南側の道を歩いて行くと、
御本社 本殿の真後ろの門があります。











帰りは塔の岡を回って帰る事にします。

塔の岡茶屋を超えて、
あなご飯 和田の方へ下りかけた所から
五重の塔を見上げたところ。













五重塔です。

















塔の岡から、少し登って行く道を進むと、
誓真大徳碑があり、
その前から、宮島の家並みと、
五重塔と千畳閣を見渡す事ができます。









五重塔と千畳閣です。














■参考
・2012年に、宮島を訪問した時の紹介は、 ココ 。(←クリックしてね!)



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