沖縄旅行で中城城跡へ行って来ました。
沖縄では、5つのグスク(城)と、その関連遺産として4つ、計9つの遺産が、
世界遺産として、2000年に登録されました。
この中城城跡も、その一つです。
中城城跡は、沖縄県中頭郡北中城村にあります。
与那原町方面から国道329号線を北上し、中城公園入口を左折し、道なりに進みます。
山の上の崖の上に、城跡が見えて来ます。
正に天然の要害の上に建つお城です。
城跡の東側、北よりにある駐車場に車を置いて、
登って行きます。
西に、三の郭の城壁が見えて来ます。
三の郭の城壁の手前には、
城跡の模型がありました。
南側のすごい断崖の上に
お城が築かれていたのがわかります。
三の郭の城壁の手前の広場です。
城壁中央の円弧状の凹形状が美しいです。
(逆光で見えにくくすみません。)
三の郭の北側の裏門に向けて進んで行きます。
この道の正面が裏門です。
裏門です。
アーチ門が美しい。
裏門から中に入り、
すぐ右手(北側)には、北の郭の物見台があります。
グスクの石積みは、
①野面積み、切石積みとして②布積み、③相方積みの
3種があります。
この北の郭の石積みは、
石を多角形に加工し、嚙み合わせて積んだ相方積みです。
別名、亀甲積みと言い、強度と耐久性がある積み方です。
その物見台から見た北の郭です。
写真中央辺りの木が繁茂してる辺りは、
斜面に沿って窪んでおり、
その下には、大井戸があります。
1440年に読谷の
座喜味城
から移って来た護佐丸が、
大井戸を取り込んで北の郭を増築しました。
裏門を、北の郭の内側から見たところ。
護佐丸は、北の郭だけでなく、
三の郭も増築したとされています。
と言う事は、三の郭の北隣の北の郭への入口である裏門も
護佐丸が増築したと考えられますが、
座喜味城
のアーチ門にあったアーチ中央のくさび石が、
この裏門にはありません。
なぜ??
裏門を抜け、北の郭を進みます。
北の郭の南側には、三の郭があります。
右写真は、三の郭の内部です。
右側の城壁は、三の郭の西隣の二の郭の城壁です。
北の郭の城壁を眺めたところ。
北の郭内部です。
大井戸に向けて降りる急な階段です。
護佐丸が城内に取り込んだ大井戸です。
ウフガーと呼ばれています。
戦時の事を考えると、
城内に、命の水が有るのと無いのでは、
大きな差だと思います。
井戸の余分な水を城壁の外に流す排水溝があったようです。
北の郭を西に進み、
西の郭、そして、その上の二の郭へ登って行きます。
二の郭の中です。
二の郭の北側の城壁です。
城壁に向かって斜めの坂がついていますが、この目的は?
城壁の上に登る為であれば、
その段に向けて坂になっているならわかりますが、
なぜか中途半端な高さで止まっています。
そして、坂にするのではなく、階段にすれば、登りやすいのに?
私の頭では、目的が想像できません。
二の郭の南側の城壁の上にあがり、南西方向を見た景色です。
城下と青い海が見渡せ、美しい。
南を眺めた景色です。
何かの工場か?
ちょっと目立ってます。
二の郭の南側城壁から、
三の郭方向(東方向)を見たところ。
二の郭の東側の城壁から、三の郭を見たところ。
二の郭の東側の城壁中央部も、
円弧状の凹形状になっています。
曲線が美しい。
二の郭の北東角から、
三の郭の城壁、その下に北の郭、そして物見台が見えます。
二の郭の中から、
円弧状の凹形状をした東側の城壁を見たところ。
二の郭の西には、一の郭があります。
写真は、二の郭から見た一の郭の城壁とアーチ門です。
二の郭の中、南の城壁の際にあった
拝所 シライ富の御イベです。
一の郭の中に入って、
そのアーチ門を振り返って見たところ。
この門は、直方体に加工した石を、
高さを揃えながらブロック状に積み上げる
布積みと呼ばれる石積みが施されています。
別名、豆腐積みとも呼ばれています。
そのアーチ門を抜けて進んで行くと、
拝所 チゲー御獄(中森ノ御イベ)があります。
中央右の少し木が茂った場所が、
拝所 チゲー御獄(中森ノ御イベ)です。
一の郭の南側の城壁から、東方面を見た景色です。
一の郭の南側の城壁から、
西側の城壁下の断崖を見たところ。
一の郭の城壁から、
東の二の郭に続く城壁を見たところ。
一の郭の東側城壁から、二の郭内部を見たところ。
二の郭内の中央前方にあるのは、
戦死者供養の忠魂碑です。
一の郭から南の郭へ向かいます。
南の郭の中にある首里遥拝所です。
南の郭から、正門を見たところ。
南の郭を下りて行くと、正面に正門が見えて来ます。
その正門を出て、振り返って見たところ。
正門は西向きに建てられています。
正門を出ると西の広場があります。
南の郭の崖下には、四角くえぐれた場所があります。
それがカンジャーガマと呼ばれる鍛冶屋跡です。
■参考
沖縄の世界遺産 中城城跡の公式ホームページは、
ココ。