新薬師寺: 01May2018


五月連休を利用して、一泊二日で、奈良に行って来ました。

初日は、 興福寺 東大寺 春日大社 と周り、最後は、新薬師寺へ
向かいます。

春日大社から、文豪 志賀直哉が好んで散策したと言われる
ささやきの小径を抜けると、志賀直哉旧居へ出ます。

その志賀直哉旧居です。






志賀直哉旧居から新薬師寺を目指して進みます。

お寺の山門が見えてきました。










ここは、新薬師寺ではなく、不空院です。

ここは、奈良時代、中国から渡来された鑑真和尚が
住まわれたと伝わる由緒ある寺院です。

また、弘仁年間(810-824年)、
弘法大師空海が、興福寺 南円堂のひな形として、
ここ不空院に八角円堂の建立を提案し
願文を書いたと言われています。

本尊として、不空羂索観音菩薩坐像が祀られています。

私は、由緒あるお寺とは知らず、ここには寄らず、
新薬師寺を目指しました。

新薬師寺の東門です。

東門は、平安時代後期から鎌倉時代にかけての物です。





しかし、東門は閉まっており、南門へ向かいます。




新薬師寺の南門に到着です。

新薬師寺の新は、新しいと言う意味ではなく、
霊験あらたかのあらたかと言う意味です。
そして、薬師寺は、薬壺を持ち病気を治す薬師如来を
祀っているお寺の事です。

747年に、光明皇后が夫である聖武天皇の
眼病平癒を願って創建されました。

南門の手前に拝観受付があり、拝観料を払って
南門を入ります。

その南門と、拝観受付です。

南門は、鎌倉時代後期に建立された四脚門です。










南門を入り、正面に本堂を見たところ。

本堂のなだらかな曲線の大屋根と大きな白壁が、
天平建築を表しています。

入母屋造りの本堂は、創建当時のまま残っています。







境内の南東隅に、鐘楼があります。

中の梵鐘は、天平時代の貴重な物で、
「日本霊異記」にある道場法師鬼退治で名高い
釣鐘と言う事です。

道場法師鬼退治の釣鐘にまつわる話は以下です。

雷から授かった大力の童子が、
元興寺に預けられました。
その頃、元興寺の鐘突き堂に鬼が住んでいて、
鐘を突きに行った僧が姿を消すと言ううわさが
たっていました。
その大力の童子は、夜になるのを待ち鐘突き堂へ行き
鬼を退治します。
番人が明りをつけた時、童子の手には、血の付いた髪の毛が手に
残っていました。

境内の南西の塀際に石仏があり、
南西隅には、稲荷社があります。











実忠和尚御歯塔です。

実忠和尚は、東大寺の二月堂で行われる修二会(お水取り)を
開始した人として知られています。

その実忠和尚の歯を埋めた塚です。

現在は、五重の石塔になっていますが、
かつては十三重石塔であったようです。









地蔵堂です。

四方が一間の小さな仏堂で、鎌倉時代の物です。










本堂です。

西から見たところ。

中には、
円形の土壇(高さ約90cm、直径約9m)が築かれ、
壇上に本尊の薬師如来坐像、そして、
その薬師如来を守る十二神将立像が
安置されています。




本堂の西側には、香薬師堂があり、
その隣に庫裏があります。

庫裏では、
本堂に安置されている十二神将立像の伐折羅大将を
CGで創建当時の姿を再現したビデオが
流されていました。

伐折羅大将は、現在の姿から想像がつかないほど、
色彩豊かな極彩色に彩られていたと言う事です。



香薬師堂の前の池です。

この池に架かる橋を渡って進むと、
新薬師寺の本堂横へ出ます。









新薬師寺を出て、ホテルへ帰ります。

途中、来る時に通った志賀直哉旧居の前の道です。










志賀直哉旧居前から鷺池へ向かいます。

途中、民家の庭の木に
小鳥の巣箱がかけてありました。









鷺池へ到着しました。

東南端から鷺池を見たところ。










池に沿って西へ歩いて行くと、
池の中の中之島に向け橋が架かってます。











中之島には、水琴窟があります。
または、洞水門とも呼ばれています。

水琴窟は、甕の底に穴をあけ、
その甕を蹲踞(つくばい)の下へ逆さに伏せて埋めます。
甕の下に水がたまる状態になっており、
逆さに伏せた甕の穴から水滴が落ちると
音が反響する仕組みになっています。

説明を見ながら、蹲踞から柄杓で水を汲み、
蹲踞の横の玉砂利に水を落とします。
すると地中から水滴の音が響き伝わってきます。

中之島から鷺池の北側の岸へ向かう橋の途中に、
池の中に突き出すように浮見堂があります。











中之島から西側を見たところ。












中之島から鷺池の北側の岸へ向かう途中に、
浮見堂を見たところ。











北側の岸の手前で浮見堂をふり返ったところ。












鷺池の北側の岸を西へ向かいながら、
浮見堂をふり返ったところ。











鷺池の北西端から浮見堂を見たところ。












鷺池から更に西に向かうと荒池があります。

その荒池越しに対岸を見ると
名門の奈良ホテルが見えます。

各国の王族や、アインシュタイン博士、
オードリー・ヘップバーンなど有名人が
宿泊されたと言う事です。





その奈良ホテルを横目に見ながら、私が宿泊しているホテルへ向かいました。



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